伝わらないと決めつける前に

自分が一生懸命に伝えてるのに、相手がシャッターを下ろしてしまった時。

そういう場合、相手ではなく自分に責任があります。

無意識のうちに相手をジャッジしてるから、相手は自己防衛しているのです。

それが腑に落ちる出来事がありました。

それは先日、義母への初めてマッサージセラピーを行ったときのことでした。

前から背中がバキバキに硬く、肩こりに悩み整体に通う義母。

でも私が施術したことは一度もありませんでした。

というのも、「義母はオイルマッサージは好きじゃない。興味ないのだ。」とつい最近まで思い込み、いつの間にか決めつけていたのです。

振り返れば4年前、私がエステサロンにいた頃。

肩こりが楽になればと当時サロンに招待したことがありました。

その時「お気持ちだけ受けとっておきますね。」と返された私は、勝手に「オイルマッサージは好きじゃないのだ。興味ないのかな。」と思い込んでしまったのです。

実際そんなこと一言も言われてないのに。

そしてさらに今となって気付いたことも。

誘った時点で私は「硬い背中」と決めつけ、エステの手技でその背中は本当に緩むのだろうか?と不安になり…まだ触ってもいないのに始めからジャッジ(決めつけ)していたのです。

背中はあの瞬間も、どうにかしてください、手伝ってください、と言ってたかもしれないのに。

私がジャッジの気持ちを持ちながら伝えたから、義母は本能的に自己防衛して、シャッターを下ろしたのだ。と、ようやく気付きました。

そして迎えた初めての義母への施術。

ジャッジしないと決めて、義母の身体を信頼し受け止めました。

触れてみたら確かに硬い。でもニュートラルな気持ちで背中にフォーカスすると、筋肉はゆっくりと寛いだ反応をしてくれました。

手の敏感な感覚だけを頼り、一番受け入れてもらえる圧をかけていくと、筋肉はどんどんしなやかな状態に戻っていく。

ジャッジせず相手を信頼すると、こんなにスーッと受け入れてもらえる。

さて。施術が終わった義母からの第一声は…

「気持ちよかったわ~!!」

4年前の本当の気持ちがようやく届き、喜んでもらえて嬉しかった♪

大切な誰かに、何かを伝えたいのに伝わらないとき。

そんな時は、以前の私のように勝手に相手をジャッジ(決めつけ)していないか?

一度自分に問いかけてみて下さい。

そして相手を尊重していますよ。というニュートラルな気持ちで、再度伝えてみましょう。

時間がかかっても、相手のシャッターは少しずつ開いていきますよ。